最初に何を考えるか
 チェスの目的は相手のキングをチェック・メイトすることです。そのためには、チェック・メイトできる状況を作り出さなければなりません。
 白黒お互いに1手ずつ駒を動かし、相手より有効な手を積み重ねることが必要です。

1.できればたくさんの相手の駒を取る

 駒を取れば相手は攻撃力と守備力を失い劣勢になります。お互いに「健康的な」局面であれば、相手よりポーン1個でも多く得をすれば、勝ちに一歩近づけます。
 ただし、序盤早々、相手より歩数を3歩以上得できればポーン1個失っても代償がとれるでしょう。

 歩数の計算法
次の手を1歩または2歩と数えます。

1歩 ビショップの進路を作ること
(主に中央eまたはd行のポーンを進めます。)
ビショップを元位置から進展させること
ナイトを元位置から進展させること
ルークをポーンと交換した(交換の予想される)中央の行に配置すること
2歩 中央4段目に、確実に二つ目のポーンを並べること
安全な側にキャスリングすること


2.駒を取られたら取り返そう

 相手に自分の駒を狙われたら、ただ逃げるのでなく次の手で、同等以上の相手の駒を取り返すよう工夫をしましょう。中央の駆け引きの場合、通常は取って取り返されるより、取られて取り返すほうが有利になります。

3.価値の低い駒で高い駒を狙われたら逃げなければならない

 逃げるかわりに、もっと価値の高い駒を狙い返すことも考えましょう。駒の価値については後に説明します。

4.なるべく全部の駒が動きやすいように配置する

 ポーンの通り道を自分のポーンがはばんでいるのは不健康です。
 ナイトが元の位置にいたままでは不健康です。このまま戦闘が始まるとほとんど負けてしまいます。


5.キングは安全に

 キングは中央にいたままより、キャスリングしているほうが少し安全です。相手がキャスリングしているのに自分のキングが中央にいたままのときは、ポーンをバラバラにされると、たとえ相手の駒を余計に取ってもだいたい負けます。キャスリングしたときも、キングの前の3個のポーンが1個でも動くと不健康の元です。もちろん例外もあります。


6.駒をポーンで追い返されないよう敵陣に侵入させる

 7段目のルーク、6段目、5段目のナイトは大変強力です。


 7.相手のキング、クインなどをビショップ、ルークなどの効き道に入れる

 バッテリー(次に相手がどのような動きをしてもキングが取れる手。)の手段が狙えます。


 8.パスポーンを大切にしよう

 進路を相手のポーンで防がれていない自分のポーンパスポーンといいます。クインに昇格する可能性を秘めていますから相手にとって脅威です。もし相手の役駒と交換になれば大得です。


9.役割りの駒を狙おう

 駒を取ったり取られたりした結果、お互いの健康度が互角に落ちついたときは形勢判断が必要です。白黒異種の駒が盤上に残った場合の一般的な比較してみましょう。











<3歩得
(共に6段目のパスポーン)

簡単な手掛かりとして、左表のように数えます。