記録用紙

ゲームの記録(棋譜)を取るための用紙です。公式の競技では対局者が自分で記録します。
家族や友人とリラックスしたゲームをする時は別として、正式の競技をするときには、対戦するふたりがそれぞれ、白黒双方の駒の動きを記録することになっています。ゲームを記録すると、勝敗や、引き分けの証拠になるばかりでなく、後で分析、検討する材料になります。ゲームの記録を《棋譜》といいます。対局に際しては所定の棋譜記録用紙を使います。棋譜の記入や、ある局面からの研究手順の記述をするための方式はFIDE(国際チェス連盟)が定めたものを使います。
記録用紙

   記録の仕方

棋譜は2つの部分から成立します。
1.付属文
   a.頭書き
   b.注釈、説明文
   c.結果
2.本譜
対局の場合、対戦者白は誰か?黒は誰か?対戦場所は?競技会の種類は?日時は?等が記入されます。この他に、持ち時間の長さや、序盤定石の分類等を本譜の前にふして参照しやすいように工夫することもあります。これらをまとめて棋譜の”頭”といいます。
対局の結果、白勝ちは1−0、黒勝ちは0−1、引き分けは ½½と表します。
チェスの棋譜は、音楽の楽譜の様に、駒の動き勝敗の結果だけでなく、その分析評価等を記録するために世界的に標準化された記号が使われます。専門家は60種位の記号を使い分けますが、ここでは基本的な単語だけを紹介しましょう。これは、棋譜を読むうえでも重要ですので、是非覚えるようにして下さい。


【補助記号】
白やや優勢 好手
黒やや優勢 !! 妙手
± 白   優勢 ?? 悪手
黒   優勢 疑問手
+- 白   勝ち ?! 鬼手
-+ 黒   勝ち N 新手
互角 もっとよい手は
混戦 狙いは
双方難局 絶対手
ツーク・ツワンク チェック
なにをやっても チェックメイト
   本譜の書き方

書籍にチェス盤が書いてある時はいつも下方が白陣です。チェス盤のマス目の一つ一つは、チェス駒が動いて止まる場所です。
どの駒がどこにあるか、どこからどこへ動いたかを示すためにマス目にはそれぞれ《地番》がつけられています。左図は、白から見たチェス盤です。黒のナイト
の地番はe4です。白のルークf1です。読み方は、「クロ・ナイト・イー・ヨン」、「シロ・ルーク・エフ・イチ」です。
駒の動き方を覚えてからもう一度読んで下さい。)
実例を見ながら解説するのが判りやすいでしょう。
第1手目
  
e2-e4  e7-e5
e2(ポーン)がe4へ。 黒e7のポーンがe5へ。
第2手目
  
g1-f3  f7-f6
g1(ナイト)がf3へ。 黒f7のポーンがf6へ。
まず手番号を書き、そのすぐ後に白の着手を記述します。動かす駒の種類を表す記号(ポーンの場合は省略!)とその地番、次に移動した先の地番を示します。
第3手目
  
f3×e5!
e5のポーンをとりました。×は取るしるし。!は補助記号。
  …
f6×e5
黒は
f6のポーンでe5(の)を取りました。黒の手だけを記述するときは手番号のあとに…を加え白の手が略されていることを示します。

第4手目
  
d1-h5+ g7-g6
+はチェックのしるし。

第5手目
  
h5×e5+ 〜
黒が何をやっても(〜)。

第6手目
  
e5×h8 投了
白はh8のルークを取りました。
黒は(損害が大きすぎるので)降参しました。
ゲームセット 白勝ち!!

対戦者はこれを次のように記録しますが、同じことです。
1.
e4 e5 2.Nf3 f6 3.N×e5 f×e5 4.Qh5 g6 5.Q×e5 〜 6.Q×h8   1−0